医療経営士って何?
どんな資格だろう?
そんな疑問をお持ちのあなたへ!
本記事では現役の「手術室看護師長」であり、「医療経営士」のくまおが
医療経営士とは何かについてまとめました!
第1弾は、医療経営士の概要についてです☆
【対象】
・医療経営士に興味がある方
・医療現場・介護現場で経営者、管理職をされている方、
または、次期候補の方
・ステップアップしたい方
・病院と取引のある一般企業の方
などはこの機会に知って行って下さい。
医療経営士とは・・・?
医療経営士とは、一般社団法人 日本医療経営実践協会(2010.7 設立)が認定している民間資格で、
医療経営に必要な知識を体系的に学べるものになります。
この資格取得のために学ぶことで、
「医療機関をマネジメントする上で必要な医療および経営に関する知識と、
経営課題を解決する能力を有し、実践的な経営能力を備えた人材」を目指します。
医療経営士は1~3級と段階があり、下の図のようなっています。
各段階の主な対象
「一般社団法人 日本医療経営実践協会」のホームページにかかれていたものを引用しています。
このように病院や施設の内外を問わず、医療に関わる人が必要な知識を得るために創設された資格制度です!
医療経営士の役割は?
医療業界は長らく“経営不在”と言われていました。
病院がお金儲けしてはいけないといった風潮があり、「いい医療をすれば評価される」と思われていました。
しかし、現実はそうでないことは言うまでもありません。
採算がとれず、閉鎖される病院や、人手不足で疲弊する職員。
「医療崩壊」という言葉も聞かれることが多くなりました。
そして、国民の医療に対する不満や不安も大きくなり、信頼が大きく揺らいでいるのは間違いありません。
これではまずいと、経営を考えだしても、専門家・資格職の集まりである病院には、経営を体系的に学んでいる人材、経験のある人材は少なく、中々思うようにうまくいきません。
それは以下のようなことが挙げられます
・病院がお金儲けしてはいけないと根強い風潮
・医療経営に関して、体系的に学ぶ機会が圧倒的に少ないこと
・一般の業界と違って、国による管理・規制などされている部分が多く、複雑になっている
・現在の医療情勢は「超高齢社会」「少子化」「莫大な医療費」等により大変厳しい状況になっている
人口も増え、診療報酬も上がり続けていた時期は経営について適当に考えていても大丈夫でした。
しかし、現在の医療機関はそんなこと言っている場合ではなくなっています。
病院もドンドン潰れていく時代です。
そこで、医療機関をマネジメントするスペシャリスト、すなわち「医療経営士」が注目されています
ネットニュース(医薬品メーカーがこの資格取得を推奨するとの内容の記事)で話題となり、今少しずつこの資格が認知されてきました。
(僕自身もネットニュースで初めて「医療経営士」を知りました。)
でも、まだまだ医療従事者でも浸透していないのが実情だと思います。
前述の通り、医療業界の厳しい実情により経営的に悩んでいる病院は多いです。それだけに医療経営士への期待は高まっています。
今後認知や活動の場が拡大していくのは間違いないと思っています。
この機会に取得してみてはいかがでしょうか?